ITパスポートは四肢択一で,選択肢ア~エしかありません。困ったときの神頼み…,しかし,神様だって人事を尽くした者により多く微笑むのです! というわけで,どうしても合格しなくてはならない状況で,我々が取りうる最高の選択肢はなんなのか!? もっと本気を出して検証していきます。
季節外れのエイプリルフールのような記事になってしまいましたが,内容はすべて本当の数字をもとに検証しています。本気3割くらいで,お楽しみください!
確率(運)の精度を上げる
以前に掲載した記事で,単純な出現確率だと「ウ」もしくは「エ」が出やすいというお話をしました。
しかし,これはあくまで平均値です。データが増えるほど,個々の特徴は見えなくなるものです。そこで,今回は直近10回分の解答を使って深掘りしていきます。
試験1回ごとの偏りを考慮する
直近10回分の公開問題について,1回ごとの正答選択肢をカウントしてみました。
こうしてみると,アイウエの4つの選択肢が平均的に25個前後に収まるほうがむしろ珍しく,毎回バラけています。迷ったときには,自分の解答状況を振り返って,あえて一番多く答えている選択肢を選択するという判断もアリかもしれません。
何問連続までは同じ答えでもおかしくないか?
こちらも,さきほどの記事の深掘りです。ここでは,「何問連続で同じ選択肢がきても気にしなくてよいか?」について考察します。直近10回分のデータがこちらです。
連続する箇所は,たしかに理論値の25前後の数字になっていますね。ここで,「何問連続で同じ選択肢が出現しているか」について見ていくと,4問以上連続する箇所が毎回必ずあることに気が付きます。なんなら,5問連続もそれほど珍しくありません。
とはいえ,試験中に4問も同じ選択肢が連続すると「本当に合ってるのかな?」と気になりますよね。そこで,冷静に理論値から考えてみましょう。
- 3問連続して同じ選択肢になる確率:1/16
- 4問連続して同じ選択肢になる確率:1/64
- 5問連続して同じ選択肢になる確率:1/256
つまり,理論上でも4問連続で同じ選択肢になる箇所が1.6箇所ほど出現しうるわけです。3問連続にいたっては,6箇所くらい出現してもおかしくありません。みなさん,勇気をもって連続解答していきましょう!
情報処理試験の選択肢の並びの法則
これは豆知識ですが,情報処理試験の問題の選択肢は,すべてアルファベットや50音順に並んでいます。
○選択肢は50音順に並ぶ
ア 明後日(あさって)
イ 明日(あした)
ウ 昨日(きのう)
エ 今日(きょう)
×こういう順番にはならない
ア 昨日
イ 今日
ウ 明日
エ 明後日
つまり,問題の選択肢だけを並べ替えて,同じ選択肢が正解になる並びを意図的に作り出すようなことはありません。平成29年秋のように,5連続が3箇所もあるとちょっと疑いたくもなりますが,総じて意図的な操作はされていないように見えます。
数を撃つ
理論上,試験会場さえ予約できればITパスポート試験は毎日でも受験することができます。数撃ちゃ当たる戦法で,いつかは合格できるかもしれません。
ただし,1回ごとに受験料がかかりますので,年間で365回受験する場合は2,737,500円(税込み)かかります。その点だけご注意ください。
なお,ITパスポートと同様にCBT方式でいつでも受験できる「基本情報技術者(FE)」および「情報セキュリティマネジメント(SG)」の両試験に関しては,下記のリテイクポリシーが定められていて,最大で年間12回しか受験することができません。
◎一度受験申込をした試験区分の再申込が可能になる日時
申込済の試験の終了時刻を過ぎたら、再申込が可能になります。
※注記 システムでの処理の都合上、申込済の試験の終了時刻を過ぎてから再申込が可能になるまでには数時間~1日程度掛かります。
◎一度受験した試験区分の再申込時に、受験日として指定が可能な日
前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降を、受験日として指定可能です。
※注記 前回の試験を受験せずに欠席した場合、このリテイクポリシーは適用されません。
(出典:https://www.ipa.go.jp/news/2022/shiken/tsunen.html)