ITパスポートの受験を考える方で「どんな問題が出るんだろう?」と思っている方は多いかと思います。特に、「計算や数学は大のニガテなんだけど…」と心配になっている方もいるかと思います。計算ができないとITパスポートの合格は難しいのか、それとも計算がニガテでも問題ないのかを確かめるために、計算問題がどのくらい出ているのか見ていきましょう。
計算問題の出題は例年10問程度!
公開されている過去問のうち、令和4年度の過去問を見ていくと、計算が必要な問題は全100問中9問ありました。分野別に見ていくと、ストラテジ系から3問、マネジメント系から2問、テクノロジ系から4問出題されていました。テクノロジ系の計算問題が多い印象を受けますが、テクノロジ系35問、マネジメント系20問、テクノロジ系45問の中からの出題数ですので、だいたいどの分野も10問に1問くらいの割合で計算問題が出ていることになります。
令和元年~3年の過去問に関しても計算問題はおおよそ10問弱の出題になっています。
※注 問題文に「これは計算問題です」などの記載はないので明確な基準はありませんが、計算式を使う必要があると思われる問題をカウントしています。
計算問題が全部解けなくても合格できる?
ITパスポートの合格基準は総合得点が6割以上で、それぞれの分野の点数が3割以上である必要があります。計算問題の出題数が10問前後だったとすると、計算問題を全て間違えたとしても他の問題に全て正解すれば総合得点も分野別の得点も9割前後の点数がとれるので、合格は十分可能といえると思います。
しかし、それはあくまでも他の問題を全部解けたらの話です。受験者の点数分布のグラフを見ると、あと少しで合格というところで不合格となっている方が非常に多いので、あきらめずに計算問題も取り組んでいくことが大事です。
実際の計算問題を見てみよう!
実際の計算問題はどのようなものか見ていきましょう。令和4年度の問28は以下のような問題が出ています。
問題文
表の中には様々な用語と数字が出てきますが、流動比率は流動負債に対する流動資産の割合なので、
流動比率=流動資産÷流動負債×100(%)
という式で求められます。求めたい流動比率は、
3000÷1500×100=200%となり、答えは(エ)となります。
実際の問題を見てどうでしょうか?「これくらいの計算なら解けるかも?」「やっぱり計算はしたくない…」「計算よりも用語を覚えるのが大変そう…」など様々な感想があると思いますが、わからないことを少しずつ無くしていくことで合格に近づいていくはずです。
用語の意味や定義に関する知識が重要で、計算自体は簡単な四則演算というパターンも多いです。ただし、ITパスポートの試験会場には電卓は持ち込めないので、計算ミスの無いように気を付けましょう!