【ランダム5問】英略語に関する問題 2023 2/25 2023年2月25日 ITパスポート試験では,試験時間120分間で100問出題されます。ここでは1問につき1分としてタイマーを5分に設定しています。時間のかかる問題や最後の見直しも含めて,最低でもこのペースで解けるよう,感覚を身につけましょう。 【ランダム5問】英略語に関する問題 ITパスポート試験には数多くの英略語が登場します。そこで、直近の過去問や公開問題から、解答選択肢がほぼ英略語という問題を用意してみました。オリジナル問題もあります!頻出用語も数多く含まれていますので、ぜひチャレンジしてみてください! 1 / 5 Category: ストラテジ系 人間が行っていた定型的な事務作業を,ソフトウェアのロボットに代替させることによって,自動化や効率化を図る手段を表す用語として,最も適切なものはどれか。 ア ROA イ RPA ウ SFA エ SOA 令和2年秋期問29 ・ROA:Return On Assets(総資産利益率)。総資産をどれだけ効率的に利益に結びつけたかを表す財務指標です。ROA=当期純利益÷総資本×100(%)で求めます。・RPA:Robotic Process Automation。本問の解説のとおりです。「ソフトウェアのロボット」ときたらRPAです。・SFA:Sales Force Automation(営業支援システム)。勘や経験ではなく,実績や実際のデータに基づいて効率的な営業活動を行うためのシステムのこと。・SOA:Service Oriented Architecture(サービス指向アーキテクチャ)は,利用者側から見たビジネスプロセス上で意味をもつ独立した機能を「サービス」と定義し,サービス単位でソフトウェアのパーツとして利用できる状態で運用管理することで,新たなシステムを迅速に構築する手法および考え方です。 2 / 5 Category: マネジメント系 プロジェクトの計画段階で行う作業で,プロジェクトで実施しなければならない全ての作業を洗い出し階層構造に整理し,同時にプロジェクトの管理単位を明確化する手法はどれか。 ア CRM イ ERP ウ PPM エ WBS 平成30年秋期問54 PPMは,シラバスでは「プロダクトポートフォリオ」しか登場しませんが,本問の選択肢としては「プロジェクトポートフォリオ」を指すほうが自然なので,こちらを解説します。・CRM:Customer Relationship Management(顧客関係管理)。個々の顧客満足度を高めることで新規顧客の獲得や,顧客離れの防止を目指すもの。・ERP:Enterprise Resource Planning(企業資源計画)。企業がもつ経営資源を有効に活用するために,全体を把握し管理する目的で導入される手法や概念のこと。一般的には「ERPパッケージ」と呼ばれるシステムを導入して実現している。・PPM:Project Portfolio Management。ポートフォリオは本来,大判の書類が入る書類かばんのことです。これが転じて,作品集とか,保有する有価証券の一覧などを表すようになりました。PPMでは,進行中の全プロジェクトをPPMツール等で管理することで,全体に対するリソースの配分やプロセスの最適化を図ることを目的としています。・WBS:Work Breakdown Structure。日本語では「作業分解構造」という場合があります。説明は,問題文のとおりです。 3 / 5 Category: テクノロジ系 IoT機器やPCに保管されているデータを暗号化するためのセキュリティチップであり、暗号化に利用する鍵などの情報をチップの内部に記憶しており、外部から内部の情報の取出しが困難な構造をもつものはどれか。 ア GPU イ NFC ウ TLS エ TPM 令和元年秋期問73 パソコンや組込み製品に搭載する、セキュリティ機能を内蔵した専用の半導体チップのことをTPMといいます。TLSも同じく暗号化に関する用語ですが、こちらはネットワーク通信の暗号化のためのプロトコルです。昨今のインターネットではHTTPにセキュリティをかけたHTTPS(最後のSはSecureのS!)通信があたりまえになっていますが、これを実現しているのがTLSです。頻出かつ重要用語です!GPUはグラフィック描画を高速に行うための半導体チップです。特定の計算ではCPUをも上回る演算能力を発揮するので、AIや機械学習の計算処理などにも利用されています。これも頻出かつ重要用語です。NFCは近距離無線通信と訳されます。身近な例では、交通系のICカードなどをかざすと「ピッ」と鳴って改札を通ったり決済を済ませることができますよね。あれは「近距離の無線通信」で実現しているわけです。このような近距離の無線通信技術の総称をNFCといいます。・GPU:Graphics Processing Unit・NFC:Near Field Communication(近距離無線通信)・TLS:Transport Layer Security・TPM:Trusted Platform Module 4 / 5 Category: テクノロジ系 IoT機器の記録装置としても用いられ,記録媒体が半導体でできており物理的な駆動機構をもたないので,HDDと比較して低消費電力で耐衝撃性も高いものはどれか。 ア DRM イ DVD ウ HDMI エ SSD 令和4年春期問84 HDDとはHard Disk Drive,つまりハードディスクのことです。動作中は磁気ディスクを高速回転させ,データを読み書きする磁気ヘッドもディスクとすれすれの距離にあるため,大きな振動を与えるとディスクや磁気ヘッドを損傷する危険性があります。・DRM:Digital Rights Management(デジタル著作権)。デジタルデータを特定の機材やソフトウェア環境でしか再生できないようにすることで,不正に利用されることを防ぐ技術のこと。たとえデータはコピーされても,再生時の環境をコントロールすることで不正利用を防ぐのが特徴です。・DVD:Digital Versatile Disc。光ディスクの一種です。記録媒体はプラスチック製で,ディスクを物理的に回転させて読み出しを行います。・HDMI:High-Definition Multimedia Interface。HDMIはテレビやモニタに機材を接続するためのインタフェース規格です。音声と画像の両方を1本でまとめて送ることができます。パソコンやゲーム機,ハードディスクレコーダーなど,多くのAV製品はHDMIで接続していると思います。・SSD:Solid State Drive。正解。記録媒体は半導体(フラッシュメモリ)でできています。※磁気ディスクはdisk(アメリカ英語),光ディスクはdisc(イギリス英語)と綴ります。光ディスクは,音楽レコード(record disc)からCD→DVD→BDの流れでdisc。磁気ディスクは,最初に開発したIBM(アメリカの会社)がdiskと名付けたから,といわれています。 5 / 5 Category: テクノロジ系 IoT機器からのデータ収集などを行う際の通信に用いられる,数十kmまでの範囲で無線通信が可能な広域性と省電力性を備えるものはどれか。 ア BLE イ LPWA ウ MDM エ MVNO 令和3年春期問92 この問題はBLEとLPWAの二択です。見極めるポイントは「数十kmまでの範囲」という携帯電話の基地局並みの到達範囲です。ここでLPWAと判断できます。BLEはBluetoothの低消費電力版です。省電力性は備えていますが,現状の通信範囲は最大でも400m程度です。・BLE:Bluetooth Low Energy。・LPWA:Low Power, Wide Area。低消費電力かつ広範囲をカバーできる通信ネットワークの総称です。特に基準があるわけではありませんが,距離に関しては概ね1km以上をカバーできる通信規格が多いです。・MDM:Mobile Device Management(携帯端末管理)。企業などが保有するモバイル端末を管理するための製品やシステムのこと。・MVNO:Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)。自社で通信設備をもたず,移動体通信事業者(MNO)の回線を借りてサービスを展開している通信事業者のこと。いわゆる,格安SIM,格安スマホのサービスを行っている事業者の多くはこの形態です。 再チャレンジする 終了 よかったらシェアしてね! URLをコピーしました! 【番外編】ITパスポート試験についてのクイズ!