茶戸自翡丁(ちゃと じぴてぃ)さん、すごかったですね(詳しくは以下をご覧ください)。これからの時代、AI(生成AI)と人間の関係はどうなっていくのでしょうか。そして、もし人間の代わりに試験を受けても良いという世界になったら……。
そんな妄想を広げつつ、現実へ戻りましょう(笑)
改めて、2024年は昨年に引き続き生成AIを取り巻く状況は変化・進化していますね。たとえば最近ではこのような生成AIを活用したサービスが登場しています。
Yahoo!検索、生成AIが観光のモデルコースを提案する「観光AIモデルコース」機能を提供開始
https://www.lycorp.co.jp/ja/news/release/008764/
今まではガイドブックを片手に、あるいは、現地の観光案内所で、といったような形で観光を楽しんでいたのが、これからはスマホとネットとAIで観光を楽しむ時代が登場してきたのです。このように、AI(生成AI)は人間社会にも大きな影響を与え始めています。
また、本メディアで対象としているITパスポート試験にも、2024年4月の試験から生成AIに関する項目・用語例が追加されました。
ITパスポート試験におけるシラバスの一部改訂について(生成AIに関する項目・用語例の追加など)
https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/henkou/2023/20230807.html
ただ、残念ながら(?)、2024年現在、実際のITパスポート受験でChatGPTに頼ることはできません。とは言え、これだけ世の中で注目を集め、また、たくさんの方たちが便利な道具として使い始めているChatGPTをはじめとした生成AI。どうにかして、ITパスポート試験合格のためにこれらの生成AIを活用したいもの。
ということで。今回から2回にわたって生成AIをITパスポート試験の受験準備で活用したいと思います。
※本記事は、2024年6月21日に、下記記載の生成AI(ChatGPT、Gemini、Claude、すべて無料版)を使用して得られた結果をもとに作成しています。
どうやって活用するのか?
まず、どうやって活用するのか。そこから考えてみます。一番良いのは試験中に生成AIに質問して解答してもらう……ではなくて(それはダメ、絶対)。
今回は合格率を高めるための勉強法について、生成AIにおすすめのやり方について聞いてみることにしました。一言で勉強法といってもさまざまですし、自分にとって何が大事なのか、また、世の中一般的にはどういう方法が普通なのか、気になるところ。ですから、まずは生成AIに具体的な方法について聞いてみます。
ちなみに「自力で合格!ITパスポート」では、過去ITパスポートに合格したたくさんの先輩たちの勉強法についても紹介していますので、そちらも併せてご覧ください。
今回手伝ってもらう生成AIは全部で3種類:[ChatGPT][Gemini][Claude]
まずは使う生成AIを選びます。というのも、2022年11月に登場し、世の中に旋風を巻き起こした、そして、今も巻き起こしているOpenAIのChatGPTを筆頭に、実は世の中にはたくさんのサービス・プロダクトがあるからです。この記事では生成AIの詳細については省くとして、今回は以下の3つの生成AIを使ってみました。すべて無料版です。
- ChatGPT(バージョン3.5):OpenAI
- Gemini(バージョン1.5):Google
- Claude(バージョン3):Anthropic
実験手順:同じプロンプトで3つの生成AIに質問し回答を聞く
実験手順は至ってシンプル。同じ質問(生成AIの専門用語でプロンプトと言います)を入力し、その結果を見て比較するだけです。
今回の質問はずばりそのもの
「2024年の冬までにITパスポートに合格するためのおすすめの勉強を教えてください。」
です。ではさっそく結果を見てみましょう。
ChatGPT
まずはChatGPTの結果です。以下に示すキャプチャのとおりですが、ChatGPTでは7つのポイントに加えて、最後にざっくりとしたスケジュール例まで提示してくれました。なかなか良いですね。
Gemini
次にGeminiです。Geminiは6つの方法に加えて、参考書籍、さらには具体的なURL付きの参考Webサイトについても紹介してくれています。
Claude
最後はClaudeです。最初の2つに比べるとかなりシンプル。8つのトピックを簡潔にまとめて提示してくれています。
さて、どうしよう?
まずは3つの生成AIに聞いた結果について紹介しました。どれもふむふむと思うことを教えてくれた一方で、「ちょっと物足りない」「もう少し具体的に知りたい」「そもそも正しい方法はどれ?」など、疑問が出た方がいらっしゃるかもしれません。
ということで、今回はまず3つの生成AIによる指針を紹介し、次回、後編にてそれをもとにもう一歩踏み込んだ勉強法について考え、紹介します。お楽しみに!