ITパスポートの合格率は都道府県別で見ると大きな差が…

ITパスポートの合格率はおよそ50%で推移しており、実際令和5年度の11月までの合格率の全国平均は51.5%となっています。しかし、都道府県別に合格率を見ていくと、大きな差があることがわかってきます。

合格率の差は最大で約25%!?

2023年4月~11月までの都道府県ごとの合格率を見ていくと、1位は東京都で59.9%、2位京都府58.5%、3位滋賀県58.1%と続きます。合格率が最も低かったのは大分県の35.4%でした。合格率の差は最大で約25%となっています。他のデータと見比べていくと、合格率の高い東京では、受験者が多い金融・保険業、不動産業の合格率が62.1%(令和4年度)、受験者数はそれほど多くありませんが官公庁の受験者の合格率が74.9%(同年)と高くなっています。これらの職業の割合と合格率は他の都道府県と比較しても高くなっており、この傾向が続いているとすると平均合格率を押し上げていると考えられます。金融業界のフィンテックや、官公庁でのDX化などでITに触れる人が東京だと特に多いのではないかと予想できます。一方で九州地方は大都市の福岡県(35位)も含めて合格率が低めになっています。これは金融・保険業、不動産の受験者が社会人の受験者の半数弱を占めているものの合格率があまり高くないことが理由となっていそうです。

大都市が上位に来ている中で滋賀の合格率が高いのが少し意外でしたが、令和4年度のデータを見ていくと、職業別だと製造業の受験者の合格率が高い(63.9%)のと、大学生の合格率が他の都道府県と比較すると高い(53%、東京の大学生の合格率52.4%よりも高い)のが特徴的でした。同じ傾向は隣接している京都府でも出ていました。

人口の多い都道府県が合格率の上位に多く、全国平均を超えているのは47都道府県中の10都道府県にとどまっています。合格率が50%を超えている都道府県も、トップ10に愛知県と富山県を加えた12の都府県となっています。「ITパスポートの合格率はおよそ50%」ではあるのですが合格率には地域差もあることを頭に入れておきたいですね。都道府県によって合格基準や難易度が違うということはないので、「合格率の高い東京に行って受験する!」などせずに地道に学習するのが一番です。

地図で見るITパスポート合格率

各都道府県を合格率で色分けしました。色が濃い都道府県ほど合格率が高いことを示しています。東京や大阪といった大都市の近くの都道府県が高い合格率になっています。大都市周辺の受験者の人のほうがITをはじめとする試験範囲に馴染みのある仕事をしている人が多いことが理由のひとつとしてありそうです。

また、受験者の多い都道府県は試験の開催される回数が多く、試験の日時や場所を比較的自由に選べるのも有利なポイントかと思います。「試験を予約しようと思ったら席が空いてなくて思ったより近い日程でしか受けられない…」なんてことになると、勉強の計画が狂ってしまいます。できるだけ早いうちに近くの受験会場の開催状況、予約状況を把握しておくのがオススメです。比較的大都市であっても、年度末などは混雑するので要注意です。

参考:ITパスポート合格率ランキング

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