[受験者インタビュー]ITパスポート試験「こうしておけば楽だったかも」5つのポイント

ユリさんプロフィール

女性 40代前半
中学生男子の母、ビジネスアナリスト

●2022年12月に【655点】で合格
●学習期間は約3ヶ月(合計学習時間は約●50時間)

ITパスポート試験に向けて9月に勉強を開始したユリさん。中学生男子の母、ビジネスアナリストとして多忙を極める中で、ほぼ毎日コツコツと勉強し、一発合格を果たしました。<ユリさんの勉強法についてはこちら

でも、なんだかちょっと不完全燃焼という印象。「勉強は限られた時間の中で『なんとかできた』という実感がありますが、試験については『こうすればよかった』と後悔しきりです」とのこと。そこで、次に受けるならということで、試験のときに「こうすればよかった」というポイントについて伺いました。

目次

その1:過去問のスコアは過信しない

私は過去問をやってみて、すぐ80点を超えたのでそこで油断してしまいました。でも、過去問はやっぱり過去問でした。過去問と全く同じ問題どころか、「ちょっと変えた」問題なんて出なかったです。そして過去問より難しい印象でした。たとえば、「正しいものを答えよ」という設問に、「違っていると思ったものを除外して最後に残ったものが正解」という過去問でやっていたアプローチはまったくダメでした。また、過去問のサイトでは1問解くたびに答えを確認できていたのが、当然ながら試験中はそれが出来ない。これも結構不安が募る要素となりました。

次ならこうする>テキスト中心に勉強する
最後の10日間、過去問から離れてテキストに戻ったのは正解でした。答えに確信を持てるくらい、しっかり理解することが大切だと思います。過去問に頼らず、基礎から勉強したほうがドキドキしないでいられます。

その2:分野別の出題数は目安に過ぎない

たまたま私の場合だけかもしれませんが、出題分野の問題数が想定とは大きく違っていました。ほとんどのガイドで「ストラテジーの問題は35問程度」とされていましたが、実際にはそれよりかなり多い印象でした。「採点されない」という8問が集中していたのかもしれません。ストラテジーは仕事上身についていると思ってあまり力を入れておらず、関連法規も「なんとなく概念はわかっている」レベルでした。しかし、それが甘かった!過去問でも登場しないような具体的な事例との結びつきを問われて悩んだり、企業が定める「方針」で具体的な記載内容を問われて「どれも必要そう」と感じたり。試験はストラテジから始まるのでかなり消耗し、後半まで引きずりました。

次ならこうする>山をかけず全体的に学ぶ
設問数に応じて”山をかける”ことはせず、まんべんなく勉強しておくほうが、たとえ失敗しても影響が小さくて済みそうです。まして「わかっている」と思っている分野で躓くとダメージが大きいので、侮らずに復習・確認のつもりで一通りやっておきましょう。

その3:答えられるものから答える

試験のテクニックとしては当たり前といえば当たり前なのですが、久々の試験でうっかり忘れていました(笑)。思っていたよりも、頭の中で考えて答えを選ぶだけでは済まない、メモを使うなど手を動かして解く出題が多かったように思います。最初のうちは後回ししないで、先にやってしまおうと思いましたが、途中から「これでは時間が足りなくなるかも!」と後まわしにして、頭の中で考えて答えを選ぶタイプの問題を先にやりました。けっこうギリギリまで時間がかかったので、もっと長く粘っていたら「わかっていたのに回答し漏れ」があったかもしれません。

次ならこうする>さっと答えられるものを先に
問題をざっと見て、解くのに時間がかかりそうな問題は「見直しフラグ」を立てて後回しにして、短時間で解ける問題を先に解いてしまいます。120分の試験で100問の問題なので、少なくとも1分過ぎたら次に進む必要があると意識したほうがいいですね。

その4:見直しフラグは絞る

「その3」で「時間がかかりそうなものは後回し」といいましたが、ちょっとでも不安がある問題に全てフラグを立てていたら、フラグだらけになって見直すべき問題を見落とす可能性があります。ちょっと考えて、「次にやったとしてもこれを選ぶだろうな」というものは、不安でも割り切ってフラグは立てない。そうすることで、本当に考える時間が必要なものだけにフォーカスできます。時間をかけても解けないものに時間をかけるのは無意味ですからね。

次ならこうする>計算問題などにフラグは絞る
最初の頃はドキドキして、一つの問題を何度も見直したりしていましたが、早めに切り替えができたことで「見直すべきもの」にフォーカスできました。特に計算問題は見直すことで正解率が上がるので必ず見直します。

その5:問題の長さに惑わされない

クイズなどでもよくあるように、最初の一文はなくても問題として成立するのでは?という感じの前置き的な文章が多かった気がします。最初の一文がヒントになっていればいいのですが、案外そうでもなかったような…。むしろ私は文字を読むのが苦手なので、その一文を読むのに時間を費やした感じがしています。問題の内容をスピーディに捉えることができたら、もう少し時間に余裕ができたかもしれません。

次ならこうする>選択肢や最後の一文から目を通す
生真面目に頭から順に文章を読むよりも、選択肢から推定して問題を把握できればいいですよね。こればかりは慣れやトレーニングなのでしょう。過去問を解く時に「問題で問われていること」を意識すると良さそうです。

最後に・・・

久々の試験でスタート直後は気持ちが焦ってしまいましたが、なんとか途中から自分を取り戻して最後まで受けられたと思います。そして「合格」は、いくつになってもやはり嬉しいものですね。中学生の息子と一緒に勉強して、なかなか吸収できない年齢を実感しましたが(笑)、同時に新しいことを学ぶ楽しさを思い出しました。40代になると、専門性が高まって管理職になる人も多く、DXやAIなど社会の変化に疎くなりがち。でも、そんな人にこそ、ぜひITパスポートを受けることをお勧めしたいと思います。

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