著者さんに聞きました!⑧【岩代 正晴さん】

本の著者さんというと、なんとなく雲の上の存在のように感じませんか? 少しでも身近に感じてもらうために、著者の皆さんにITパスポート試験に関することや、書かれた本についてのエピソード、その他興味本位の質問をアンケート形式でぶつけてみました!

第8回目は、テーマ別に頻出過去問にチャレンジできる『ITパスポート 試験によくでる問題集』の著者である岩代 正晴(いわしろ まさはる)さんです。

目次

ITパスポート試験について

─ITパスポート試験の出題範囲内で、もっとも興味がある分野はなんですか?

私は、特定の分野に特化して興味を持つというより、幅広い知識と技術を持ちたいと考えているので、出題範囲全般が興味の対象です。

過去問を研究するたびに新しい発見があり、作問者の方の意図を想像することも楽しみです。

─ITパスポートの勉強を進める際の難しさはどのあたりですか?

試験範囲の広さ」だと思います。

社会人の方はテクノロジ系、学生の方はストラテジ系とマネジメント系のハードルが高いのではないでしょうか。普段はなじみのないアルファベットの略称も、なかなか難物かと思います。

─実際に試験を受ける際に注意すべきことやコツはありますか?

ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系と広範囲にわたる試験で、どの分野も最低ラインが設定されていますので、幅広い理解と問題演習が欠かせないと思います。

ただ、やはりよく出題される試験問題はありますので、そこを確実に得点源とすることが大切です。

アルファベットの略称対策としては、フル名称を覚えたり(一部でも良いし、英単語の勉強としてもOK。意外と簡単な単語も)、仲間同士で問題を出し合ったりして一緒に学ぶことをお勧めします。

─これからITパスポートの勉強に取り組む人へ、ひとことメッセージをお願いします!

この試験は、社会人として不可欠なITと経営全般の知識を問うものですので、ぜひ勉強して理解し、合格していただきたいですね。

そして、ITパスポート試験の合格を次のレベルの資格試験への動機にしていただくことと、学んだ知識を生かして社会人として活躍していただくことを期待しています。

著書『ITパスポート 試験によくでる問題集』について

─本書でこだわった点、ここだけは絶対に負けない点はなんでしょうか?

とにかく、過去問を徹底的に分析しました。そして、この試験のコアとなる問題を良問としてピックアップしました。誌面に限りはありますが、その良問をできるだけ掲載したつもりです。

また、「要点整理」としてテーマ周辺の知識も簡潔に記述しましたので、そちらも知識の整理に利用してください。

巻末の模擬試験問題は、ぜひ本試験を受けるつもりで、少し緊張しながらトライしていただきたいと思います。

─おすすめの勉強方法(本書の活用方法)は?

できれば、3回程度は繰り返して問題を解いていただきたいですね。

そして、完璧に理解した問題、なんとなく正解だった問題、理解できなかった問題の3種類に分類し、弱点を補強してください(撃墜マーク(〇、△、×、色分けなど)を工夫して、3種類に分類すると良いでしょう)。

本試験前は不得意だった問題だけに目を通して、いざ本番に備えましょう。

─執筆中あるいは出版後の、印象に残るエピソードがあれば教えてください!

やはり、読者の方からの「合格しました」というお便りが、一番うれしいですし、励みになります。

また、読者の方からの質問をいただくことで、自分の文章がわかりにくかったのかと反省し、本書が鍛えられていきますので、たいへんありがたく思っています。

その他、あれこれ聞かせてください!

─ご自身が資格試験を受けた際の思い出はありますか?

同じ試験会場の若い学生の皆さんに闘志を燃やしたこと、試験前にスポーツ新聞の競馬欄を読んでいた豪傑受験生がいたこと、同じ日に受験し「先生が不合格で、オレが合格だったらどうしよう。明日、学校に行けない」と真剣に悩んでいた教え子、など。

一番印象に残っていることは、どうしても解けなかった問題に対する解答を最後の30秒前に思い出して、結果的に合格したことです。やはり、試験は最後まで諦めないことが大事ですね。

─愛読書を教えてください!

七つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー、キングベアー出版)は若い社会人の方に、『宮本武蔵』(吉川英治、講談社)は若い学生の方にお勧めです。

七つの習慣』では、「目から鱗が落ちる」ことがたくさんありました。『宮本武蔵』は、恋愛小説の一面もあるのですが、一人の若者の成長の物語として、たいへん励まされた本です。

─好きな言葉を教えてください!

前進できぬ駒はない

趣味の将棋に関する言葉です。一部に後退できない駒もあるのですが、どの駒も前に進むことはできるのです。「明けない夜はない」などと似た意味ですが、挫折しかけた私を何度も救ってくれた言葉です。

※編注:将棋棋士、中原 誠(十六世名人)の言葉。

─いままで行ったことのあるお気に入りの場所は?

故郷は忘れられないですね。山と川、湖、城跡などに佇むと、心が安らぎます(さて、どこでしょう?)。

最近は京都がお気に入りで、神社、仏閣、庭園、鴨川の畔などを巡っています。庭園でいただく、心休まる抹茶の味も覚えました。

─行けるものなら行ってみたい場所は?

事前の訓練も、費用も無視して良ければ(笑)、宇宙旅行ですね。一度は、この目で青く輝く地球を見てみたいです。

この本の著者さんです!!
ITパスポート 試験によくでる問題集

苦手ジャンルなど、テーマ別に過去問を解きたい

ITパスポート試験によくでる問題集

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