CBT試験の傾向と対策

最近、様々な試験で導入されているCBT試験。ITパスポートでも導入されていますが、まだ経験のない方もいるかもしれません。いったいどんなものなんでしょうか。

CBTは会場のPCで受験する

ITパスポートは、かなり早い段階からCBTという手段でテストが実施されています。CBTとはComputer Based Testingの略で、全国各地に設置された会場に出向いて受ける試験です。会場に設置されたPCに試験問題が表示されるので、マウスなどで正解の選択肢をクリックして答えていきます。

CBT疑似体験ソフトウェアの画面

※このソフトはIPAのサイトから無料でダウンロードできます(Windows版のみ)

一斉に行われるペーパー試験と違い、受験者が全員同じ問題を解くわけではありません。ある程度の問題データベースが用意されており、そこから問題セットを複数つくって、それのどれかが出題されます。つまり、お友達と一緒に受けにいっても、異なる問題が出題されるのです。異なる問題であっても、平等に実力がはかれるように、出題される問題の難易度などがあらかじめ測定されています(「項目応答理論」といいます)。

完全にランダムでの出題ではない理由は、抽出された問題同士がヒントになってしまったり、似たような問題が何個も出題されたりすることがないようにするためだと考えられます。ただ、実際には同じテーマについてのよく似た問題が2問くらい出題されることがあります。機械で自動的に問題セットを組み、人間の目で最終チェックして、大きな問題がなければ本番で出題という仕組みなのかもしれません。

CBTならではの学習法

CBT試験では、問題データベースに収録された問題が少なすぎると平等性が保てなくなります。とはいえ数多くの問題を作成するのはとても大変な作業です。しかも、試験の性質上、IT関連の新しいムーブメントなどもどんどん取り入れて出題しなければなりません。このため、問題を1個作ったら、そのバリエーション的な問題もついでに作っておくことがよくあるようです。

ですので、問題演習を進めるときは、「自分が問題作成委員だったら、この問題をベースにどんな問題を増やせるかな」みたいな想定をしてもいいかもしれません。

受験するほうの立場からだと、CBTは問題に書き込んで考えることができないのがデメリットです。計算用紙とシャープペンは貸与されるので、表計算ソフトの問題や、アローダイアグラムの問題などは、画面を見ながら計算用紙に書き写し、そこから考える… という作業が必要な場合があります。普段から、問題集に書き込まず、メモ用紙に別途書き写して考えるようにしておくと、本番でも慌てないで済みそうです。

なお計算問題も出題されますが、2022年7月現在、電卓機能の提供はありません。残念ながら計算用紙で手計算することになります。

IBTの導入も検討されている

編集部がキャッチした情報によると、どうやら今後、IBTというものも検討されているらしいのです。IBTとは、Internet Based Testingの略で、なんと家のコンピュータに問題をダウンロードして受験する形式です。

CBT試験だと、一つの会場の中に数十人収容されることがあります。感染症対策的にあまりよろしくないというのもありますし、会場のキャパシティが限られているので、土日などはすぐ埋まってしまい、希望通りの日時の予約が取りにくいということもあります。また、CBTだと民間の試験会場を時間単位で借りてお金を払うので、試験センター側のお金の負担がけっこうつらいという事情もあるらしいです…。

IBTは、受験機会を増やすという意味で、(そして試験センターのお金の負担を減らす意味でも)前向きに検討されているようです。

家での受験となると、試験センターとしては、教科書で調べながら答えたりとか、詳しい人にスタンバってもらって答えを教えてもらったりなどの不正が心配になりますよね。そこはWebカメラ越しの監視や、試験開始前に周りの環境を映して確認をもらう、一人きりになれる環境で受験してもらうなどの不正防止策が考えられているようです。

猫の手を借りるのも不正の対象(?)

また、IBTが導入されても、CBTを完全にやめるのではなく、IBTの環境を整えられない人のための補助的な受験手段として残すようです。

いつから導入されるかはまだ発表されていませんが、今後の動きに要注意です。

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