著者さんに聞きました!③【栢木 厚さん】

本の著者さんというと、なんとなく雲の上の存在のように感じませんか? そこで、少しでも身近に感じてもらうために、著者の皆さんにITパスポート試験に関することや、書かれた本についてのエピソード、その他興味本位の質問をアンケート形式でぶつけてみました!

第3回目は、かわいらしい猫イラストで「猫本」とも呼ばれている『栢木先生のITパスポート教室』と、同書に準拠した『書き込み式ドリル』の著者である栢木 厚(かやのき あつし)さんです。

目次

ITパスポート試験について

─ITパスポート試験の出題範囲内で、もっとも興味がある分野はなんですか?

「テクノロジ系」や「マネジメント系」はもちろん、「ストラテジ系」の知識には興味があります。「ストラテジ系」には私自身も知らなかった用語があり、新たな知識が増えていくことの楽しさを教えてくれます。

ITパスポート試験に「ストラテジ系」を組み入れたことのセンスの良さを感じます。受験生は大変ですが…

─ITパスポートの勉強を進める際の難しさはどのあたりですか?

試験勉強を始めてから受験するまで、モチベーションを保つことが最も難しいと思います。

学生であれ、社会人であれ、IT系であれ、非IT系であれ、受験目的や置かれている立場が異なると思いますが、うまく隙間時間などを利用して継続してください。

長時間の勉強より、短時間でも継続的に勉強することが大切で、「継続は力なり!」です。

─実際に試験を受ける際に注意すべきことやコツはありますか?

試験前は、問題集や過去問サイトで出来る限りたくさんの問題を解きましょう。「参考書で“憶える”」だけでなく、「問題を解くことで“憶える”」こともあります(ここでは、「覚える」ではなく「憶える」にしています)。

問題を解くことで、「これはこういう意味だったんだ」、「わからなかったことがわかった」ということがたくさん出てきます。また、「あの知識がこの知識へ繋がっているんだ」と、点の知識が線の知識に膨らんでいけば、もう「合格」は間違いなしです

後から振り返れば、たくさんの知識を得ていることに驚くはずです(皆さんもこの感激を味わってみませんか)。

─これからITパスポートの勉強に取り組む人へ、ひとことメッセージをお願いします!

継続が大切と書きましたが、試験勉強を進めていくとどうしてもモチベーションが下がったり、こんな勉強方法でいいのだろうかと思うことがあります。

そんなときは、インターネット上の過去問サイトなどの掲示板を利用しましょう。合格体験などが書かれており、同じ目標を持つ者どうしから刺激をもらうことでモチベーションを保つことができます。

著書『栢木先生のITパスポート教室』および『書き込み式ドリル』について

─本書でこだわった点、ここだけは絶対に負けない点はなんでしょうか?

「猫本」は、情報の知識だけでなく、如何にすれば効率よく憶えられるかという「頭にやさしい勉強法」をたくさん盛り込んであります

私は平成5年(1993年)に情報の知識を教えるという部署に異動したのですが(希望ではありませんでした 笑)、当時の参考書は、文字がベースとなりそこに数枚の写真が差し込まれている程度のものが大半で、受講生にとってはお世辞にもわかりやすいといえるものではありませんでした。

そこで、受講生が少しでも理解できるように、受講生の理解度や反応を見ながら、試行錯誤した実体験をもとに「独自のレジュメ」を作成し、講義で使うと同時に、Webサイトにも公開していきました。これが後に、資格試験の雑誌に取り上げられたことを契機に、たくさんの方がWebサイトにアクセスしていただき、さらには技術評論社様に出版の依頼をいただいて、「猫本」の誕生となりました。

考え出した「猫本」の構成は、各節の冒頭にこれから憶えなければならい知識のイメージを強く印象付け、本文は身近な例でわかりやすく、最後はクレバー方式(〇〇〇とくれば□□□)で重要事項を確認し、「過去問」で定着させる。そこに、シュールでなぜか笑ってしまう癒しの「猫」を登場させる。これが技術評論社の藤澤様に企画をいただき、石川ともこ様にイラストを描いていただいて誕生したコラボ作品の「猫本」です。

「猫本」が誕生して以来、たくさんの方にご購入していただいているお陰で、この構成を採用していただく他の参考書も見られるようになりました(笑)。

─おすすめの勉強方法(本書の活用方法)は?

私が試行錯誤した経験から行き着いたのは、「頭の中にイメージができない知識は憶えることが難しい」ことです。「猫本」は、さらっと読めるように、しかもすんなりと知識が頭に入り、記憶に残るように工夫しています。

ITパスポートを受験しようと思われた方のきっかけは、「情報について勉強したい」ことからで始まった方が多いのではないでしょうか。「猫本」は、IPAが示すシラバスの順番ではなく、あえて「テクノロジ系」から始め、用語もこの用語とペアで憶えたほうが憶えやすいよね、という個所に配置しています。

「猫本」で頭の中に情報の知識をイメージしながら、どんどんと読み進めてください。そのあとは、技術評論社様の問題集を解くことで再度、知識の確認していけば必ず合格します。

─執筆中あるいは出版後の、印象に残るエピソードがあれば教えてください!

名刺交換するときに、「猫本」を書いている人ですかと驚かれることが多くなりました(姓も珍しいのですぐにわかるようです)。

その他、あれこれ聞かせてください!

─ご自身が資格試験を受けた際の思い出はありますか?

ITパスポートのCBT試験が導入される前に、CBT試験のテスト試験を受けました。

「試験とくれば、ペーパーの問題を見ながら、書きながら解く」ことに慣れている世代にとっては、PCに向かって回答することへの新鮮さを覚えました。

ITパスポート試験は用語を中心に出題されるため、初めて受験される方も戸惑いなくPCに向かって回答できるため安心してください。

─愛読書を教えてください!

特に好きなジャンルはなく、話題になっていておもしろそうな本は読むようにしています。インターネットで本を購入する時代ですが、できる限り本屋まで出向いて読みたい本を手に取って購入しています。

─好きな言葉を教えてください!

努力した者が成功するとは限らない。しかし、成功した者は必ず努力している。

※編注:音楽家、ベートーヴェンの言葉。

─いままで行ったことのあるお気に入りの場所は?

地元愛が強いので、和歌山県の白浜町です。一面に広がる白い砂浜での海水浴と温泉が同時に味わえる全国でも珍しいところです。パンダもほぼ待ち時間なく見ることができます。

首都圏の方も、羽田空港から南紀白浜空港まで約70分で行くことができますので、ぜひお越しください。

─行けるものなら行ってみたい場所は?

大のプロ野球ファンなので、12球団の球場を制覇したい。まだ4球団しか行けてませんが… がんばります。

この本の著者さんです!!

「AとくればB」方式と節ごとの確認問題で効率良く学習したい(猫にも癒やされたい)

かやのき先生のITパスポート教室

勉強の習慣をつけたい、効率良く覚えたい

かやのき先生のITパスポート教室準拠 書き込み式ドリル

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