ITパスポートの受験者数や合格率を年度別や月別にまとめてみました。ITパスポート試験がどんなものかや、どんな受験生がどれくらい合格しているのかなど、データから見ていきましょう。ITパスポートに関する統計情報はITパスポートの公式ページで公開されています。こちらのページは毎月更新されており、都道府県別、業務別、従業員数別など、かなり詳しいデータまで載っているので 、覗いてみると新たな発見があるかもしれません。
受験者数は年々増えている!合格率の推移は?
年別の受験者数の推移を見ていくと、ITパスポートの受験者数は伸び続けています。特にここ数年は大きく増えており、注目されている資格といえます。令和3年から令和4年の受験者の伸びが少し落ち着いていますが、これは令和4年度からITパスポートの受験料が5700円から7500円に値上げされており、令和3年度のうちに駆け込みで受験した人が多数いたためです。受験料が値上げしたにもかかわらず受験者数が伸び続けているともいえます。
学生と社会人の割合を見ていくと、社会人が78%、学生が22%となっており、受験しているのは社会人が中心になっています。
受験者の年齢層を見ていくと一番多いのは20代となっています。学生の割合がそこまで多くないことを考えると、若手の社会人の方が多く受験しているといえます。
ただ、ここ数年40代~50代の人の受験者数が大きく伸びており、幅広い年代から注目を集めています。
続いて、年度別の合格率を見てみましょう。ここ10年近く50%前後で安定しているようにも見えますが、令和2年度をピークとして、近年は少しずつですが合格率が下がっているという見方もできます。
今年度は大きな方式の変更などもないため、合格率も大きな変動はないと予想されます。2023年4月~7月までの合格率は52.2%となっています。
得点の分布を見ていくと、線で囲んだ550~649点付近の人が多くなっています。ITパスポートの合格点は600点が目安なので、不合格だった人の中には「あと少しで合格だった!」という人も多かったといえます。最後まで油断せず、あきらめずに勉強するのが大事といえますね。
ここで、ちょっと違った視点から問題を見てみます。平成30年度における試験の文字数(問題文+選択肢の文字数)を大雑把に数えてみると、平成30年の春と秋はおよそ15,000~16,000字でした。令和2年度はおよそ17,000字、そして令和5年度はおよそ18,000字と年々増加している傾向があります。難易度と文字数に相関があるかはこれだけではわかりませんが、問題文が複雑になっている可能性はありそうです。
月別の受験者数 年度末の受験は要注意!
ITパスポートは各地の会場で1年を通して試験が開催されているCBT方式をとっています。1年のうちでいつ受験者が多いのか(少ないのか)、昨年度の月別の受験者数を見ていきましょう。2~3月の受験者が非常に多くなっています。年度末までに取得したいと思っている人が多いようです。2022年の4月5月が比較的少ないのは、前述したように2022年4月に受験料が値上げされたので、値上げ前の3月までに多くの人が受験した反動が出ていると考えられます。
社会人と学生の割合を月ごとに比較してみても年度末と他の月で違いはないので、受験者数が多くなるのは学生と社会人に共通しているようです。各会場には定員があり、満員だと希望した日程で受験ができなくなります。受験日を早めにずらすか、年度末は予約を早めにする必要がありそうです。
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