ITパスポートは100問出題されますが、実際に採点される問題は92問で、8問は採点されないということになっています。どんな問題が採点されないのか予想してみました。
ITパスポートの採点は複雑…
ITパスポートは100問出題され、総合評価1000点満点中600点以上、かつ3つの分野の分野別評価点それぞれ1000点満点中300点以上で合格とされています。大雑把にいうと、全体の6割の問題を正答して、かつ3割未満となった分野が無ければ合格という感じです。
それならばストラテジ分野から35問、マネジメント分野から20問、テクノロジ分野から45問の計100問が出題されているので、100問中6割の60問以上に正答して、分野別の得点はそれぞれ3割のストラテジ分野で10.5問(11問)以上、マネジメント分野で6問以上、テクノロジ分野から13.5問(14問)以上正答ならば合格!と書いてくれればいいように思います。しかし実際のITパスポートの採点は複雑で、それぞれの問題が同じ点数ではなく、100問中60問正答したら正答率6割、とはなりません。こちらに関しての詳細は以下の記事をご覧ください。
加えてITパスポートには「採点されない問題」というものが存在します。実際に採点される問題は92問で、残りの8問は採点されず、「今後出題する問題を評価するために使われます」となっています。採点されない問題が具体的にどのようなものかは公開されていないので、あくまで予想になりますがどんなタイプの問題なのか考えていきます。
採点されなそうな問題① シラバスに載っていない用語の問題
参考書を隅から隅まで勉強したはずでも、見たことがない用語が出題される可能性があります。ITパスポートの問題は基本的に試験範囲をまとめたシラバスから出題され、参考書もこれに準拠した内容で作られています。しかしそのシラバスにも載っていない問題がたまに出題されて、このような問題の一部は採点されないのではないかと考えています。
以前筆者が受験した際もシラバスに載っていない用語が出題されていて、後のシラバス改訂で出題された用語が追加されているということがあったので、シラバスに載っていない状態での正答率などを見てその用語の難易度や認知度といったデータを集めて、今後出題するか、シラバスに掲載するかなどを検討しているのではないかと考えられます。
ただ、過去問を見ると、シラバスに載っていない用語の出題も複数あります。なので一概にシラバスに載っていないなら採点されないとはいえません。「この用語は知らないからシラバスに載っていないはず!適当に答えても採点されないな!」と考えると痛い目を見るかもしれません。筆者は「こんな用語シラバスに載ってないでしょ!」と思った用語がシラバスに載っていて不勉強だと感じた経験があります…
知らない用語でもよく読めば解ける問題もあるので、採点されるつもりで考えるのが重要です。
採点されなそうな問題② 極端に難易度の高い/低い問題
ITパスポートはCBT式の試験で毎日何度も試験が開催されています。毎回同じ問題ばかりを出題するわけにはいきませんから、非常に多くの問題を用意する必要があります。そういうわけで日々たくさんの新しい問題が作られているはずです。そんな出来立てほやほや(?)の問題は、どれくらいの難易度なのか予想できないため、まずは採点されない問題として出題されているのではないかと思います。なので、そのような難易度の調整がされていない極端に簡単な問題や、極端に難しい問題は採点されない可能性があると考えられます。
とはいえ、採点される問題の中でも問題ごとの難易度の差は当然あるので、どれが採点されて、どれが採点されないか見分けるのは困難です。「こんな簡単な問題はどうせ採点されないから解答しなくていいか」などは(しないとは思いますが)やめましょう。
結局全部の問題を真面目に解いたほうがいい
どの問題が採点されないか見分けるのは難しいので、全部の問題が採点されると思って解答するのが無難です。
オススメの考え方としては、試験本番にわからない問題があったときは焦ってしまうことがあるかもしれませんが、そんなとき「いや!このわからない問題は採点されない問題だろう!」と考えると次の問題にうまく切り替えることができると思います。せっかく解いた問題が採点されないかもしれないとなると不安になりますが、むしろ安心させるための要素として考えていきましょう。