ITパスポートは、いまや年間20万人が受験するITの国家資格。個人個人での受験はもちろん、学校をはじめとした教育機関での一括受験、それに向けた取り組みも行われています。
このコーナーでは、ITパスポートの受験・取得を推進している学校・教育機関の担当者の方へメールインタビューを実施し、なぜITパスポートの取得をめざすのか、実際にどの参考書を利用しているのか、など、教育の観点から迫ります。
取材した学校・教育機関:
金城大学短期大学部
https://www.kinjo.ac.jp/kjc/
金城大学短期大学部は、「手づくりの温かさをもった教育」「金城から地球を歩こう」を設立理念とし、専門的な知識技能の習得、社会に貢献できる心身ともに健全なる人物を養成し、有能な職業人としての資質を養うことを目的とした短期大学部です。
3つの専門性の高い学科を備える短期大学部として、ITの素養に対する考え方、また、学校としてのITパスポートの位置付けについて伺いました。
取材時期:2022年6月
DXが進む社会で、学生たちに持っておいてもらいたい知識
- ─なぜITパスポートの取得を目指しているのでしょうか? また、取得したことによる意義などは感じますか?
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私たちは、ITパスポートの資格取得そのものを目的にしているわけではありません。
ただ、資格取得を必須にはしていない一方で、DXが進む日本の現代社会では、ITやコンピュータに関連した知識、考え方は欠かせないと考えていますし、また、ITパスポートが網羅している内容の知識は必要になってくると判断し、ITパスポート取得について取り組んでいます。
ITに馴染みがなく、コンピュータが不得手な学生にとっても馴染みやすい
- ─今回『キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 令和04年』を一括採用し、利用した理由はなぜですか?
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私たちの各学科は、ITやコンピュータの専門性を高めることが目的ではありません。そのため、普段からITやコンピュータに触れていない学生、また、その領域に対して不得手な学生がいるのも事実です。
今回選定した『キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 令和04年』は、そういった学生たちにとっても、紙面から馴染みやすい印象を与えると感じ、一括採用に踏み切りました。
“入門書”という位置付けでわかりやすくまとめられた書籍
- ─この書籍を利用した皆さんからはどのような反応や声が上がっていますか?
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内容については、大変わかりやすいです。一方、試験の参考書としての機能として見ると、問題演習や用語集(索引)の面が少し弱いとも感じました。
この書籍は試験対策の入門書でもありますので、そこまでの対応はなくても良いかもしれませんが、(資格試験取得を目指すには)問題演習や用語集も必要かもしれませんね。
- ─ありがとうございました。
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インタビュイー:
金城大学短期大学部/矢澤建明先生
絵解き解説で読み進めたい、苦手なIT用語もイメージできるようになりたい
キタミ式イラストIT塾 ITパスポート